エンジェルナンバー７０・０７

●過去の「ダメなわたし」にキスをして

ダサい人、いつまでたっても変わらない人、すぐ人のせいにする人、そんな誰かさんに、どうやらあなたはいら立っているようだ。

つまりさ、あなたから見て、なんだか弱く見える人。本来の魅力や、物事の本質を無視して、停滞している人だな。彼らに対し「こうすれば、もっと良くなるのに！」と感じて、発破をかけたり、怒ったり。ダイレクトに言わないまでも、内心モヤモヤしている。違うかい？

ここで僕から質問だ。

ダサい人、オシャレ一つしない人に、いら立っているあなたは。ひょっとして若い頃は、今ほど美しくはなかったんじゃないのかい？今ほどオシャレでもなく、今ほどメイクも上手じゃなかった。ひょっとすると、ブスとか、デブとか、人から言われてしまった経験だって、あったかもしれない。

一方、いつまでも変わらない人を、じれったく思うあなたは。その昔、変化しない自分に、うんざりしていた時期は無かったかい？

また、問題をすぐ他人のせいにする人に、ムカついているあなたは。起きることは全部、自分が招いたことと考え、「わたしの何が、この問題を起こしてる？」と、修行僧のように内観する毎日だったりしないかい？

若かりし頃に、社会のせい、他人のせいばかりにして生きてきた自分を、強く恥じながらね。

だがね。そろそろ、振りかざしたムチを下ろし、「昔のわたし」をゆるしてあげるタイミングだ。

ダサくって、自分の魅力が分からなくて、苦しんでいた、思春期のわたし。堂々巡りの中でもがいていた、気の毒な、以前のわたし。誰かのせいにするしか術を持たなかった、旧いわたし。

そうでもしなければ生き延びられなかった「過去のわたし」をゆるし、解放してあげるときだ。

だって、その人は、まぎれもなく、あなたの分身だから。
あなたの一部だから。

他の誰かが、どんなにののしろうと、バカにしようと、正論で打ちのめそうと。あなただけは「昔のわたし」の友であり、味方であってくれ。

あれほどまでに苦しかった、昔のわたしに「ダメな時代」のレッテルを貼らないで。

過酷だった人生を、命、断つことなく生き延びた、勇敢な彼らを…。どうかその手で抱き寄せて。「ごめんね。わたしだけはあなたの、味方でいられたらよかったのにね…。どうかわたしをゆるしてね」そう言って、愛撫してあげて欲しいんだ。

彼らは今、痛みを抱えたまま、うずくまっている。ちょっぴり成長した、未来のあなたがやってきて、優しくキスしてくれる瞬間を夢見て。狂おしいほどに、今のあなたを待ちわびてさ。

最後に。
もしあなたが、前向きであること、ポジティブな言葉を使うことに、大きな価値を見いだしているなら。僕の友モクちゃんが書いたこの記事を、一度読んでみてほしい。これはとても大事なことなんだ。

【言霊信仰をやめてみる】を読んでみる▼
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