エンジェルナンバー８９・９８

●「美学」を、いったん手放す

もしかするとあなたは今、かなり窮地に立たされているかもしれない。経済的に、心理的に。あるいはひょっとすると肉体的に。深刻な病気を抱えたりしてさ。

どうやらその原因は、あなたの「美学」によるもののようだ。

視点を変えるだけでさ。起死回生の一発逆転が起こるかもしれない。少なくとも僕は、そいつを切に願って、丁寧に言葉をつづろうと思う。

この世界は、ゆるしの旅だ。あなたがゆるせていない奴らがいると、どうしても、彼らの暗躍する世界になる。目の前の現実がね。

そうして、もう一つ。「この世界は、マクロとミクロは同じである」と言うルールを持つ。

あなたが見ている、この大きな世界（ビックワールド）と、あなたの肉体と言う小さな世界（スモールワールド）は、同じ色彩を持ち始める。同じ周波数を放ち、同じ「悪者」がはびこり、同じ「救世主」が頑張るんだ。

いいかい？たとえばあなたが。「慣行栽培で使う農薬は、環境にも人にも害になる」と強く思って、厳しく精査し続けていると。その小さな「敵視」が、あなたの肉体でも起こってしまう。

ほんのわずかな残留農薬にも反応して、細胞は「恐れ」を抱き、戦い、センサーを立て続け、疲弊していくんだ。もしかするとさ。その細胞の怒りこそが、真の病気の原因かもしれないんだ。ここで大切なことはさ。

慣行栽培で使う農薬は、環境にも人にも害になる。

「とは言え、すべてを一掃する必要はないよな」
「そこにあったっていいよな」
「誰もが自由であっていいよな」

こんな風に少しずつ、彼らをゆるして行くことなんだ。

そうやって、「残留農薬」と戦ってきた己の細胞たちにも「ゆるし」を起こしてあげる。ボロボロの兵士のような細胞たちに、銃を下ろさせ、安らぎを与えてやることなんだ。

ところがこの世界は本当に分かりにくくて。

病気になっちまったあなたは、「ほんのわずかな残留農薬だって、こうして病気を引き起こす！！」と、ますます世界に怒りを向ける。そうして、さらに農薬や、そいつを使う人間を「遠ざけなきゃ。もっと排除しなきゃ」と、かたくなになっていってしまうんだな。

だがむしろ、今、あなたに必要なのは、逆なんだ。

強固に拒否していたもの、人、考え方、彼らをゆるすことなんだ。「これだけは、わたしの大切な美学」と握りしめていた価値観を、少しだけゆるめて、「そうでなくたっていい」と、他を受け入れる。そんな時期に来ているんだな。

言うのは簡単。実行するのはそりゃあ、難しいよな。だって、あなたがずっと大切にしてきた美学なんだもの。だがどうか、頭の片隅に留め置いてくれ。

この世界は、ゆるしの旅である。
この世界は、マクロとミクロは同じである。

この２つの摂理を、ただ知るだけでいい。それだけで、あなたの人生に、きっと少しずつ変化が起こり始めるだろう。僕はいつだってあなたの味方。星の彼方から見守っているからね。